エッセイ塾 文章の身なりを整える

2018年7月のエッセイ塾は「文章の身なりを整えよう」
まず思っていることを、部品をすべて取り出すように、とりあえず書きますが、必ず推敲をします。
推敲とはも部品の一つひとつを調べて不足する部品を補い、過剰な部品、無関係な部品を取り除き、それぞれの部品を 適切な場所に配置しながら組み立てていくこと。
その作業を進める上で、大切な基準となるのが「エッセイの目的、ねらい」 です。
「そもそも、何の目的で書いているんだっけ」「何を言いたくて書いているのかな」を自問自答し続けること。
「分かりやすいエッセイ」とは「言いたいことが伝わるエッセイ」ですから。

◎整え方のコツのひとつは「語尾」。たいした意味を追加しない言葉を使いがちになり、ムダの有力候補。気を付けて。
もうひとつが「自然な語感」。これが難しい。なんとなく不自然に感じる自分の勘に頼るしかありません。
原則は修飾語を近くに置くこと。大体これで乗りきれるはずですから。
8、9月は好きなプロの作家の作品を持ち寄って学びます。どこに惹かれるのか紹介し合います。

英語で楽しむ赤毛のアン 学生生活

7月14日(土)「英語で楽しむ赤毛のアン」毎月第2土曜日に開催しています。
第22章、23章、24章に取り組みました。
物語はちょうどアンが中学生くらいまで進みました。
いたずらをしたり演芸会の練習をしたりの学生生活が生き生きと描かれています。
CDでネイティブの発音を聞くのですが、それがとても早くてなかなか聞き取れません。
その後皆で1文ずつ声を出して読みます。たどたどしくても英語を読んでいると、遙か昔の中学生のような気持ちになります。
英文では人物ではなく動作を主語としてあっても、日本語の訳としては主語を人物にした方がいいのではと講師からの指摘がありました。
アンやマリラの心情の変化に、参加者皆が感想を出し合って楽しみました。

「ウィメンズ・ステージ」45号が出来ました。

この時代にこんなことが、と驚くことを紹介しています。ぜひ一読下さい。
1冊1000円(税込み)ウイメンズ・ステージ編集部まで
  office2b★jcom.home.ne.jp  ★を@に変えてください

内容は皆さんの知りたいこと聞きたいことを編集長が取材してきました。全国皆さんのところに伺います。

○「あなたへのエール」は、是枝監督の映画「誰もしらない」で社会問題となった無戸籍問題を取り上げました。
自身の子どもも無戸籍となり、裁判でたたかった 経済ジャーナリスト・井戸まさえさんへのインタビュー
○子どもの貧困問題がクローズアップされる中で家族で無料塾「猫の足あと」を始めた女性
○表具の伝統の技を現代に活かした装芸画家
○サハリンの残留邦人や水俣病の問題などいろんなことに携わる女性は「出会ったことを私ごととしてとらえたい」と話していました
○特集「いまの私 これからの私」
○著者に会いたいーー『夫に死んでほしい妻たち』の著者にインタビュー
○自然豊かな長野・大鹿村を貫通するリニア新幹線 に村の女性が反対して立ち上がりました
○年齢を重ねると声が出にくくなります。
そこで「声は出るようになる ボイストレーニングで声出す習慣を」として、 シンガーソングライター・ボイストレーナー吉野まりこさんに聞きました

エッセイ塾 新しい方も基本から

2018年6月のエッセイ塾は「エッセイの書き方」 エッセイ塾は新しい方が入ってきたので、基本から。
今回、92歳の女性が仲間に。さらに数か月お休みしていた84歳の方も参加して久々に賑やかになりました。
塾は退会というものはなし。何かあれば休んでいいし、書けないときは書かなくていいことにしています。
生活しているとあれこれあるもの。自由に参加できるのがミソ。
92歳の方はひとり暮し。自分がしっかり「立って」暮すために、ものをしっかり見て考えて書き続けたいとのこと。
こうした先輩の姿は全員の励みとなります。ありがたい。
今回のテーマは「エッセイの書き方」
エッセイを書く人生と書かない人生の違いを出し合い、暮らし方、ものの見方に差が生まれること。
書くことは自分を新たに広げていくことになることを実感。 大切なのは、書き方ではなく、「内容」にあり。「内容」とは、ものごとをどう捉えたか、発見は何かに尽きます。
発見とは、あなたにとっての発見。発見できるように日々自分を耕していきたいですね。
 もうひとつ。ダメの金しばりに合わないでいることも大切。
  ・自分が何か書いたところで、誰も読んでくれるはずがない
  ・ほとんど書いた経験がないため、書く方法が分からない
  ・何も書かないわけにはいかないけれど、書こうと思うことはどれもつまらない

塾ではこうしたことを解きほぐしていきます。
宿題は「今の季節について1本」
季節を描くときは、旬を手許に引き寄せることが大切です。手許に引き寄せるとは、自分の体験から具体的に描くこと。挑戦してみてください。

2018年5月のエッセイ塾は「コトバを考える
人を動かすのはコトバ
どんな素晴らしい発見も、分かりやすく説明するコトバがなければ誰も見向きしない。
コトバを変えるだけで、モノの見方が変わると言われている。
演習としてコピーを考えることにする。
おすすめコピーは「そうだ、京都、行こう」。
京都に、京都へ、ではないし、叫びではない。絶叫して!をつければつけるほど弱くなる。シンプル・イズ・ベスト。自分が「そうだ」と言ってる気分に させてしまう。
いいこと思いついたぞ、という気持ちが隠れている。
ここまでとは言わないまでも、自分で考えてみよう。

例 病院のコピーを考える
「健康とは歩くことー病院まで」病院で治すのではなく、病院まで来る道筋で治そうというもの
「生存率では負けません」
「3軒はしごして、やっぱりここに来た」病院へ行く人はいろいろな病院を回っているということ
「女医です。産婦人科」
他の例
「今日、初めて人と話をした。午後6時のローソン」
コンビニは自動販売機ではないという発見あり
「冷やしますか?」
 コンビニでこう言われたらギョッ。それだけコンビニには温かいものが多いということ
モノを書くとは、結局ひとりでやること。自分と話せる人でないとダメ

読書室 津島佑子 忘れてはならない歴史を直視

スペース「すてーじ・刻」の「女性作家で楽しむ読書室」が4月27日開かれ、津島佑子を取り上げました。
ご本人はそう言われるのをよしとしていなかったそうですが、太宰治の娘です。
何人かが作品を読んで来ていたのですが、話が突然脈絡なく飛ぶ展開に、とまどう人がほとんど。
どう読んでいいか分からないという疑問を持っての参加。
講師の重村ヒロミさんの解説はとても分かりやすく腑に落ちた気持ちになったようです。
津島佑子の若いころが60年安保にあたっていたことから、価値観、女性の生き方が大きく変わる時代を背景 にしていたこともあり、「私は私のやり方で」と、新しい書き方を模索し、挑戦し続けたことが分かりました。
さらに、多くの作品にはアジアで日本が何をしてきたのか、侵略者としての、忘れてはならない歴史を直視すべきだ として取り上げていることも感慨深いものがありました。
湾岸戦争、原発、戦争法などへの反対の行動をしていたことも知り、何を時代の中ですべきかを示してくれた気持ちに。
次回もこの作家を取りあげます。次回は7月28日土曜です。

アンがダイアナと親友に ギルバートも登場

4月14日の「英語で楽しむ『赤毛のアン』」第7回は、アンが親友のダイアナと出会う場面。
ギルバートとも出会い、有名な石版で頭を打つ場面まで進みました。これからん展開が楽しみです。
同じ英語の単語でもまるで違う意味になるものもあり、使い方の微妙さが分かりました。
どういう場面で 使われているか、全体を見て訳さないとダメなのですね。
参加者から語学を続けることは脳トレにもなり、とてもいいと紹介 され、改めて続ける面白さを感じたひとときでした。
次回8回目は5月12日 土曜です。どなたでも参加できます。参加費500円。ぜひどうぞ。

4月のエッセイ塾はお花見で一作

エッセイ塾では年1回は外へ。目や耳、匂いをとぎすますひとときを味わっています。
4月7日は東京・小金井公園に弁当持参で八重桜を愛でました。
テーマは「季節の中の自分を愛おしむ」。
同じ季節が巡っても受け取る自分は日々変化するもの、
季節は自分の見方で大いに変わるものと心得て、 どこに目が行き、何を嬉しく思い、何を残念に思うのか。
エッセイは日々の自分の 気持ちの変化を映しだすものなので「今の」自分をちゃんと書き込める自分でありたい。
一般的な季節の書き方はタブー。「あなたの季節」を書きましよう。
そのためには「目と耳と鼻で書く」こと。
素材は自分を代弁するもの。よく考えて書きたいものを選択しましょう。
写真は、公園の喫茶店にて。桜吹雪の中勉強

ベトナム残留日本兵の家族が日本訪問放映のお知らせ

以前、ここで本を作り映画にもなったハノイ在住の小松みゆきさんからのお知らせです。
昨年10月に報道されたベトナム残留日本兵の家族による日本訪問番組の日本語版が 来週放映されます。
ぜひご覧ください。
4月14日 BS1  午前0時から1時間
くわしくはNHKのHPをご覧ください。

外部向けエッセイ塾のお知らせ

エッセイ塾主宰の瀬谷が豊島区で「女性のためのエッセイ講座」の講師をします。
4月20日から金曜日に全5回開催。参加費12500円です。
ぜひご参加下さい。
くわしいちらしはここです。
タウン誌にも掲載されました。ここです。

エッセイ塾 3月 言葉の使い方の勉強

▽「の」「も」「に」が続かないように気を付けること。
「は」と「が」を正しく使い分けること。これだけですっきりした文になります。
 特に、主語を強調したいときは「が」を使いましょう。
  例を上げると、「彼は私にこう言いました」→「彼が私にこう言いました」(いろんな人がい る中で、私に言ったのは彼であると、強調できる)
▽「あれ」「これ」「それ」は注意して使いましょう。
注意点はなるべく近くの言葉を指すようにすること。
「これ」「それ」「あれ」の順に遠くのものを指すことをご存知ですか。
▽「れる」「られる」は要注意
書いていることに自信がない印象を与えるので、はっきりと書きましょう。
▽重語(じゅうげん)は避けること。同じ意味の言葉を重ねないようにしましょう。
  例 まず最初に→最初に、被害を被る→被害を受ける、留守を守る→留守を預かる、内定が決まる→内定する等
▽慣用句も正しく
×愛想を振りまく→愛嬌を振りまく、
合いの手を打つ→合いの手を入れる
上へ下への大騒ぎ→上を下への大騒ぎ
押しも押されぬ→押しも押されもせぬ
思いもつかない→思いもよらない
喝を入れる→活を入れる
絆が深い→絆が強い
脚光を集める→脚光を浴びる
前後策→善後策
取り付く暇もない→取り付く島もない等

英語で「赤毛のアン」を読む 6回目

3月10日開催。アンの新鮮な表現や率直な言葉に、改めてびっくりさせられますね。
今回は英語と日本語の言葉使い方の違いについても勉強しました。
えっ、そうなってるの?という声も出て、考えせられました。
次回は4月14日です。

ボイストレーニング 声から若返り

最初に楽器である体の準備体操として、ストレッチをしました。
肩甲骨を動かしたり、前屈をしたりです。
次に、声を出すときの正しい姿勢の説明がありました。
肩幅に足を開いて、頭頂を糸で引っ張られているように伸ばします。
それから実際に声を出して技術的な指導
・裏声を使って
口を大きく開けて 特に上にあげて鼻の下を短く
喉の奥もひろげて あくびをするときのよう
舌根をやわらかく
何度も練習していくうちに、どんどんきれいな高い声が出てくるようになりました。
最後は「なごり雪」と「いい日旅立ち」歌うところまで。
どこが曲のサビの部分で、情感をどのように込めて歌うかを先生が見本を示してくださいます。
歌いにくいところは何度も練習して、早口言葉みたいなところもなんとか歌えるようになりました。
練習の後はコーヒーとお菓子でなごやかに先生と交流タイム
「どうしたら裏声が出るの?」
「演歌の発声との違いは?」と熱心に質問していました。
背筋も伸びて、声も若返った皆さんが笑顔で帰られました。

2月のエッセイ塾は「気持ちを上手に伝える書き方」

医師・日野原重明氏、作家・松山巌氏、俳優・沢村貞子氏の作品を読み合って勉強。
共通するのは、目線を読者と同じにして率直に。言葉は単純に。ときにユーモアを盛り込んで。
きちんと思いが伝われば読む人も気持ちよくなり、人間関係が広がり、幸福感が増していくと心得て。
 イ、伝える言葉の力を鍛える方法のひとつは、いい文章をとにかく読み飛ばすこと。いい作品かどうかの分かれ目=いい言葉が入っているかどうかにあり。
 いい小説やエッセイ、いい脚本に触れてセンスを磨くのも書く力を鍛えるトレーニング。
 ロ、イメージを文章でどう伝えるか
   大切なのは、自分が心に思っていることを言葉、文に代える作業。
 ハ、自分のモヤモヤした気持ちを表現してみよう
   そのためには自分の中にある感情を見つめる必要あり。
「こんな感じ」を文字にできると、読む人に一層印象深く届けることができる。
宿題は「ほっとした出来事」 おおげさでなく、ちょっとした嬉しいことに出会える自分でありたいですね。

読書室 百人一首を楽しむ

1月27日の「女性作家で楽しむ読書室」は「百人一首の中の女性歌人」
講師に、うら覚えで知っている歌の背景やどんな思いで詠まれたのか、何が言いたかったのか等を説明してもらいました。
男たちの権力争いや、貴族社会から武家社会への変遷、仏教の終末思想など複雑な社会情勢がありました。
その中でもみくちゃにされながらも、大胆に優雅に美しく生きた女たち。
上流貴族たちにとって宮廷で働く受領階級の娘たちは恋の遊び相手でしかなかった時代に、人を愛し信じるということは虚しかった。
虚しいけれど歌の才と機知で多くの男たちを魅了してやまない女性たちの姿がありました。
この時代の女性の地位はあやういものと思っていましたが、そういう状況の中でも、したたかに自分の意思を貫いた女性もいたこと 、男性の方が「軽く見られている」と感じる場面もあり、歴史をひも解く面白さを堪能しました。
伊勢という女性はなかなか頭の切れる方だったようで、ぜひ再度詠んでみたいと思わされました。
次回は太宰治の娘、津島祐子を取り上げます。

素敵な出会いがありました

1月20日、本庄市で福島・飯舘村のお母ちゃんたち5人と交流。このお母ちゃんたちは、原発事故後、仮設で村の伝統の味噌づくりを残そうと、作り方を各地に伝える取り組みを もう6年も続けてきた方たちです。
今回迎えたのはこの味噌づくりを関東で広めてきた方たち。「ウィメンズ・ステージ」44号で取り上げた お母ちゃんたちと会えるというので行ってきました。
国の支援が切れて仮設から出て今年飯舘村に帰るとのことですが、現地は獣のすみかになっていて、年配の方に向けた支援もなく、とても厳しい状況です。
でも味噌作りの中心となっている菅野榮子さん(82歳) は、「米と豆があれば生きていけるというのが家訓だった。
自然の中で育んだ米と豆とで生まれる味噌を伝え続けていきたい」と、飯館村でも味噌づくりを続けていく予定。
「原発事故でなにもかも失ったが、村の食文化を守る思いはつぶされねえ」と、静かに、でも強く語っていました。
この日、菅野さんたちが去年作った味噌をおすそ分けしてもらいましたが、味が深く、たまらない味でした。サムイ姿が菅野さんです。

1月のエッセイ塾は「つまづいてしまうところを考える」がテーマ

1月は今年の抱負を出し合うところから。
もう60本は作品がたまったから本にまとめたいとの要望も出て、 今年は出版(と言っても10冊程度)をする生徒さんも出ました。年間に文集として作品をまとめていますが、自分 だけの本はまた格別なもの。
それも人に迷惑がられないように、あちこち配るのはではなく、10冊程度としています。
講義は、短文の名手、太宰治、星新一さらにイソップ寓話集の例を勉強。
日本語力さえあれば日常的なオチが適切ならいい作品に仕上がります。
また今回はことわざなど引用使った作品にチャレンジしました。
読んだ人がヘエーと思ってくれるように、ちょっと得したなと思ってもらえれば嬉しいですね。

年賀状に挑戦 書に思いを込めて 3回目

12月8日の「書に思いを込めて」の企画3回目は、年賀状です。今年の年賀状に間に合うようにと日程を取っていただきました。
講師の書家・森谷明仙さんから古代文字などをデザインした見本を見せてもらい、取り組んでみました。 明仙さんの見本から、自分の書きたい字を選ぶことから始めます。 読み方も難しいです







古代文字は見た目はステキですが、いざ書くとなるとなかなか難しく、文字の意味するところを教わりつつなんとか形に。






そこに上品に色づけすると、「立派」な作品となりました。




続いて花押づくり。消しゴムとカッターで作成。花押はめたらやたらに押してはいけないことを初めて教わりました。

全体を見て作品がしまるように押さなければなりません。
どこに押すか、あれこれ意見を出し合い、楽しいひとときを過ごしました。
次回は4月19日です。

「ウィメンズ・ステージ」44号が出来ました。

編集作業中が総選挙だったこともあり、戦争、憲法に向き合った企画がたっぷり。
また年齢を重ねたからこそ一歩踏み出した女性たちの姿を紹介しています。
○古居みずえ映画監督のドキュメンタリー「飯舘村の母ちゃんたち」の撮影秘話
○72年目に見つけた亡き父の「脱走手記」。生々しい体験です。
○60歳でFMのパーソナリティになった80歳の女性
○64歳でカナダで再婚。グズグズする人生はイヤと飛び込んで
○10年近く続く「女性作家で楽しむ読書室」の紹介
○植物画の世界を披露します
○インタビューは「自然エネルギーへと向かう世界と逆行する日本」と題して環境エネルギー政策研究所所長・飯田哲也さん
○コラムちょっとやってみたらー夫婦のちょっとした関わりをハッとする視点で

英語で「赤毛のアン」を読む 2回目

日本語訳もあるわかりやすいテキストで英語を読む会です。
先生がいる訳ではなく全員で勉強をする会です。
進行役の瀬谷氏は時事問題や論文が専門ですが、人気のある「赤毛のアン」を取り上げ、みなさんと英語を学び続けたいと思っています。
2回目の今回は第2章と第3章でした。
全体のあらすじをとらえながら、アンの性格がよく表れている副詞や形容詞を取り上げて英文を読みました。アンとマリラやマシューとのおしゃべりが滑稽です。
あらたな挑戦でテキストの附録でついているCDを使って、音読しました。久しぶりの英文で舌がうまく回りません。
口がもごもごしてしまいます。これもお口の体操で若返りのためと、発音などは二の次と全員で大きな声を出しました。
次回は12月9日土曜日です。参加希望の方はお申し込みください。

読書室 有吉佐和子4回目社会派小説 2017.10.28

「すてーじ・刻」で「女性作家で楽しむ読書室」。10月28日は有吉佐和子の4回目
有吉佐和子の社会問題を取り上げた作品に絞って交流しました。
「非色」では差別を正面から扱った本で、どうしてこういうことが起こるのか、根深いものを考えさせられます。
「複合汚染」は有害物質が食べ物を通じて体をいかに蝕んでいくかを。
「日本の島々、昔と今」は、島国日本と言いつつ、なぜ領土問題が深刻に続くのか 今日の問題としても必読書のようです。
さらに「恍惚の人」「私は忘れない」等、緻密な取材力と視点のすごさに圧倒されました。
有吉佐和子は26歳から書き続けて53歳で亡くなるまで多方面な分野の作品、それも研究者のような探究心でコツコツ積み上げた資料を駆使して書き続けていて、 参加者一同、その能力にただただ感じ入るばかりの1日でした。
次回は1月27日、「百人一首の女性たち」を取り上げます。
なぜこの歌が取り上げられたのか等不思議なことがたくさんあるようです。
ぜひご参加下さい。

「英語で楽しむ『赤毛のアン』」に多数参加

スペース「すてーじ・刻」主催の「英語で楽しむ『赤毛のアン』」読書会が10月14日からスタートしました。
1回目には23人も参加。今回は第1章を勉強しました。
テキストは、NHK放映したあと加筆された松岡侑子さんの『英語で楽しむ赤毛のアン』を使います。
『赤毛のアン』の名場面が各章2場面とりだされ、原語と翻訳、単語や熟語の意味も載っていてわかりやすいものです。
次回からは2章くらいずつ進める予定で、36章全てやっていきます。
アンの生き方に触れつつ、英語の訳し方、なぜそういう日本語になるのか等交流しつつ学んで行きます。    全員で英文を読みあげて始まりました。
初日ということもあり、辞書の使い方から、訳し方の違いがどこにあるか翻訳一般についての話もありました。
『赤毛のアン』の文中にはシェークスピアの言葉もよく引用されているので、その知識も必要でやりがいのあるテキストだということも分かりました。
次回は11月4日。15時半〜17時。気軽にご参加ください。

「自分の思いを書に乗せて」―書を楽しみました

9月22日、書家・森谷明仙さんを講師に、たっぷり2時間、心行くまで書の世界に浸りました。
森谷さんから出されたテーマは「朝、思ったこと、感じたことを書く」。
全員がその思いを披露してから思い思いに半紙に向かいます。まずは墨を刷るところから。
いい香りが立つ中、全員が違う課題に取り組みます。夫と二人暮らしの方は「お父さん、眠れた」、 バレーをやっている方は「ここちいい風」、ガン闘病中の方は「ほっ」、元教師の方は「よかった」。 毎日仏壇に家族の無事を祈る方は「大丈夫です」等。

思いを傾けて何枚も書きました。だんだん「うまく」なっていくのが不思議。
森谷さんは「この世代の方の書の練習は、その日に作品が仕上がることが楽しさになる」と、完成 までてほどき。傑作が出来上がりました。次回は12月8日、ひと味違う年賀状を作ります。

9月のエッセイ塾は「つまづいてしまうところを考える」がテーマ

2017年9月のエッセイ塾です。
ブツ切れの文章をどう直すか、時間軸がねじれてしまう場合はどうか等、演習を含めて勉強しました。
話が飛んでいたりするのは、自分の考えが整理されていない場合が多いので、まず何が言いたいのかはっきりさせて原稿に向き合いましょう。
また、「そそる書き出し」を紹介。相手の興味を引くこと、疑問に巻き込むやり方、ありえないことで「えっ」と驚かせてしまう等、テクニックがいろいろあります。
そんなことも取り入れながら書いていきましょう。宿題は「箸」、前回は「みそ汁」。違う切り口があり、楽しい作品が集まりました。

話が飛んでいたりするのは、自分の考えが整理されていない場合が多いので、まず何が言いたいのかはっきりさせて原稿に向き合いましょう。
また、「そそる書き出し」を紹介。相手の興味を引くこと、疑問に巻き込むやり方、ありえないことで「えっ」と驚かせてしまう等、テクニックがいろいろあります。
そんなことも取り入れながら書いていきましょう。宿題は「箸」、前回は「みそ汁」。違う切り口があり、楽しい作品が集まりました。

読書室 有吉佐和子 3回目

2017年7月22日に開いた「女性作家で楽しむ読書室」は有吉佐和子の3回目。
初期の作品を中心に女性が論理を一貫して生きようとした時、世の中、男が作る論理との衝突が生まれ 、それを避けるために女性のつく嘘や沈黙が必須になること。それを描いた作品を紹介。
でも有吉佐和子はモラルのない嘘つきが大嫌いで、中途半端な「知的女性」への嘘にはとても辛辣。
「女のくせになんてバカなんだろう」と。
さらに一生懸命けなげに行きている女性にも、そんな生き方でいいのと問いかけています。
価値感がはっきりしているというか、態度に出るようです。
でもあの時代、こんなにきちんとモノを言い、書いた女性がいることにとても共感させられました。

次回は10月28日(土)。4回目社会派の作品を取り上げます。
「非色」「海暗」「恍惚の人」「複合汚染」「日本の島々、昔と今」。
次回はどれかを読んでくることにしています。ぜひご参加ください。

6月のエッセイ塾

2017年6月のエッセイ塾は食べ物の近辺に関する作品に特化してすすめています。
食材、器、煮炊きの音など、日常にある風景、行動から、感じる心でテーマを見つ け、作品にしていきます。気付かなかったものに出会う機会となります。
できるだけ、音や匂い、色を使って表現してみましょう。ここが苦労のしどころ。
7月の宿題は「ご飯」。やはり多かったのがおにぎりでした。子どもの頃、父親が 握ってくれた不格好なおにぎりや、自宅に招いた夫の友人たちの〆の食べ物がいつも おにぎりだったこと、出掛けるときはいつもおにぎりだつたという方は、 祭りに出掛けるときも、やはり持って出たのだとか。
ほかほかと熱いご飯と、上手に三角や俵型に出来上がったおにぎりは、ほっと和むものがありますね。
8月の宿題は「お弁当」です。

書の世界を楽しむ







書家・森谷明仙さんを招いて、「書に思いやことばを託してみよう」。
まず森谷さんのパフォーマンス。ベニヤ板大の紙に、その場でさっと書いたのは「宙 人間過去未来わたし わたしがわたしで あるために」。
青地に金粉を蒔いた空。ホォーとため息が。森谷さんからなぜ書くようになったのか、どういう文字が自分が求めていたものか等を話してもらいました。
続いて、参加社全員が筆を持ち、自分の姓名から1字をとって書きます。
なぜその字なのか、今どういう思いなのかをひたすら考えて筆をおろすと不思議、そんな感じの文字ができ、 みんな「すごい。こんなに私ってうまかったのかしら」と笑いも出るほど和やかに。
墨の匂いと自分に向き合うひとときはなかなか楽しく、これからも続けたいという声が自然と起きました。
書きあがった作品を手に、明仙さんに講評をしていただきます。
明仙さんの連続エッセイ「こころ詩」が掲載されている『ウィメンズ・ステージ』最新号の内容は下にあります。 購読申し込みは 2b企画まで 

『ウィメンス・ステージ』43号発行

「ウィメンズ・ステージ」43号が出来ました。
ますます加速する安倍政権の悪政に抗していろんな分野で活躍する方たちが登場します。ぜひ一読ください。
▽「あなたへのエール」は講談師・神田香織さん。原爆や戦争の問題を取り上げ、「はだしのゲン」「チェルノブイリの祈り」 などが代表作。あきらめず前を向いてたたかうのだと扇子を机にたたいての潔い話でした。
▽世界の被曝実験場となった地域に暮らす人たちを追いかけたフォトジャーナリスト・森住卓さん
▽福島からは、手作りの花粉で梨づくりを続ける梨農家から
▽筋ジストロフィーの息子と生きる女性の生き様は
▽地域に誰もが過ごせる場作りをしてきた体験 障がいを持つわが子とともに
▽共謀罪がよく分かる「7つのポイント」
▽60歳手前で退職してギャラリー・喫茶を開いた京都の女性
▽いろんな仕事を経て、オーガニックコットン工房を立ち上げた滋賀の女性
▽手記 「余命の少ない息子の選んだ道は…」
▽医師の「間違っていませんか、あなたの病気の知識」という話 なかなか聞けない医療の裏側
▽コラム「ちょっとやってみたら」夫とどう暮して行くか。ヒント満載です
▽エッセイ 書家森谷明仙さんの「こころ詩」
既刊の各号につきましてはこちら

読書室 有吉佐和子2回目

4月22日の読書室は、有吉佐和子の2回目でした
元司書の重村さんが、自分たちの生き方のヒントになるような女性作家の本を紹介してくれます。
有吉佐和子は作品の中にさまざまな女性を登場させますが、重村さんはその登場順に注目しました。
前回の作品で取り上げた女性に物足りなさを感じて、次の作品にはもっと違うタイプの、違う条件の人物像をつくりあげているのでは、ということです。
伝統と革新の対比が大きなテーマです。家や伝統を守ろうとする女性と、家を離れ否定する女性。
何でも持っているのに何もしようとしない女性と、家柄などのバックグラウンドなしに自分で経済力をつける女性。
女性が自分の力(経済力を含めて)で立つこと、自分の意見を持つことの大切さを書きたかったのではないでしょうか。
その作者の目は、おろかでものにならないような女性にも温かいことも注目したいところです。
和歌山ゆかりの有吉の作品に登場する女性たちに「安珍と清姫」の清姫の幻影を感じるという興味深いお話もありました。
清姫の愛は、一途で純粋な愛です。その愛が否定された時に清姫は大蛇となって安珍を焼き滅ぼしました。出雲の阿国は踊りによって 愛を育み、愛を失ったときにも踊ることによって見事にその愛欲の修羅場から脱皮しました。自分にとってもっとも大切なもの (仕事、踊り、子どもなど)を持つこと、自覚的にそれを持つことこそが女性の自立ではないかと有吉佐和子は言っているように思うと話しました。

今回取り上げた主な作品は
『紀ノ川』
『香華』
『助左衛門四代記』
『有田川』
『日高川』
『出雲の阿国』
次回7月22日(土)も有吉佐和子を取り上げます。

エッセイ塾 講義より

2017年4月のエッセイ塾は「文章が変わるテクニック」としてカタカナについて
カタカナは持っている特徴、性質、微妙な語感を心得て使う必要があります。
ひらがなとカタカナでは、誕生はカタカナの方が早く、漢字は字画が多いため表音文字と して使うのに不便で字画のごく一部を残して作ったのがカタカナといわれます。
昔はカタカナの社会的地位はかなり高く、明治憲法等公文書はカタカナ。
男は「公」でカタカナで男文字、女は「私」でかなで女文字。つまり、「公」は「官」、「私」  は「民」と言えそう。
 カタカナの凋落は戦後民主主義にあると言われ、文字通り「民」が主、「官」は公僕の価値観が広まり、  敗戦によってひらがなの膝下に屈せられたとか。
カタカナは、本道、正常ではないというところに本質があり、ちょっとパロディっぽく、 独特な雰囲気を与えるというところから、エッセイに多いものの、多用すると効果が薄れるのでご用心。

2017年3月は時事問題にも挑戦 テーマは「トランプにモノ申す」。3月は時事問題にも挑戦 テーマは「トランプにモノ申す」。

〇この時代に生きていることを大事にしているので、アタック。自分の問題に引きつけてどう書けるか。そこが書きどころ。

〇文章が変わるテクニックを勉強。
「書き出し」は、どう期待を抱かせるモノが出来るかを勉強。「食」をテーマにした場合、平凡さを避けるために店や料理の情報より、その店で目立っている店員とか、誰も頼まないメニューとか、他人が書きそうにないものに注目する面白さを。

〇漫画家東海林さだおのエッセイに学ぶ
擬人法を取り入れた書き方は絶妙。
東海林氏の作品から
カツカレーのカツに限って、ご飯によりかかって半身を起こしている。
なんかこう、片ひじついて横になったカツが、おいでおいでをしているような錯覚にとらわれる。この誘惑に大抵の人はやられるのだ」
なんかこう、カレーソースがカツに遠慮しているような雰囲気がある。汚いカレーの汁など浴びせては申し訳ない。だけど立場上、ちょっとだけ失礼しますというような様子がうかがえる」
人間のふるまいになぞらえるおかしさ。笑える。面白さこそエッセイの勘どころと心得てマネをしてみたい。

エッセイ講座の講師をしました


多摩地区のタウン誌「アサココ」(41万部発行)と編集・出版を手掛ける梶u文伸」 が事業提携してスタートした「伝えるつながる出版プロジェクト」 として行なわれた「初めてさんのエッセイ塾」(2回)の講師として、「ウィメンズ・ステージ」 編集長の瀬谷が講義を行ないました。
募集は10人。当日は13人が参加。熟年を中心に男女が熱心に学びました。1回目は2月24日。
塾のテーマは「なぜエッセイは誰でも書けるのか」「いいエッセイに生まれ変わる極意とは」。
最初に何を知りたいかを問いかけたところ、[わかるうに書きたい」「出だしと終わり方がうまくできない」 「ひとりよがりになる」など。その反対をやるといいエッセイになると伝え、「うまいものを書こう とする自分をあきらめて」とバッサリ。まずは「気の利いたものを書こうとすること」をあきら めることからスタートすることを強調。大いに笑い、共感ありの塾となりました。次回は3月17日。
宿題は「最寄り駅から自宅までを書くエッセイ」。くれぐれも不動産屋さんのチラシみたいになら ないようにと釘をさしましたが、さて、どんなものができるかな。

薩摩琵琶と横笛の会 抒情あふれる語りと演奏を堪能


2月18日に開いたカフェ・刻での平喜世さんの「早春に集う 薩摩琵琶と横笛の会」には 30人近くも参加。語りと演奏を堪能し、横笛に合わせて歌ったり、薩摩琵琶に触ったり、楽しい交流となりました。
会場はびっしり。遠く府中から車で駆け付けた方もいました。
まずは琵琶の曲では有名な平家物語から「敦盛」を。情感たっぷりの語りも入ってその場面が目に浮かぶようでした。
創作琵琶語りは「カンザ」。貧しいために悪事の限りを尽くし処刑になる男が観音様に諭され、心を開いていく 様子を描いています。
哀しみ、苦しみをじっと受け止めつつ、希望を見出していく姿に、泣いてしまう参加者もいて、胸の詰まる ものでした。
横笛の演奏に合わせて歌った抒情歌。久しぶりに声を出しスッキリ。
交流では琵琶のそもそもについて語ってもらったり、平さんの生き方を老してもらう中、参加者から 「ぜひ子どもたちにも聴かせたい」などと、感想が出されました。あったかいひとときでした。

読書室有吉佐和子さん 「川」物語

12月17日の「女性作家で楽しむ読書室」は有吉佐和子を取り上げました。
「紀ノ川」「有田川」「日高川」など、今回は「川」ものを中心に。
激動の時代に生きた女性の一生をたゆまず流れる川のイメージに託して描いているのが特徴です。
封建的な年代背景の強い頃に生きた女性、近代に移る時期の年代、そして若い今に生きる女性たちの姿を、 それぞれ個性をきちんと出しつつ、何にこだわって進んでいくのか、考えさせられる作品群でした。
有吉氏は多彩な分野の作品を手がけ、古典芸能、歴史もの、さらに社会の矛盾を突いた、先駆的な目を持つ「恍惚の人」「複合汚染」など。
さらに現代の人間関係の機微をテーマとした「三婆」「不信のとき」、演劇では「ふるあめりかに袖はぬらさじ」 など、いずれも時代を反映したテーマに、圧倒される感じ。探るごとに深くなるようで、次回も有吉氏を取り上げることにしました。
次回は4月22日(土)です。

読書室「永井路子が真実を求めた歴史上の女性たち」

9月24日の「女性作家で楽しむ読書室」は永井路子を取り上げました。
好評につき2回目。
敗戦が20代。「やっぱり負けたわ」と淡々と受け入れ、画一的に歴史を決めつけられていたことへ疑問。
「史書に書いてあることは 間違いないと思って読むのではなく、どうしてそう書いたのか、あるいはここはどうして書かなかったのか。
そういうところを見ないと歴史の本質は分からない。
「戦中戦後私は歴史を浴びたのだ。その歴史の思いを小説にしたい。それが戦中派の仕事ではないか」 と歴史の底の底を「虫がはうように」掘り出していきます。
なぜ女帝天皇が続いたのか、彼女たちの仕事ぶりはどうだつたのか。ここはなかなか面白いところでした。
蘇我家の権力が絶大の頃で、蘇我家の娘が女帝天皇や后として君臨。そうでないものは抹殺されていく時代、天皇の系図見る と一目瞭然。
さらに女帝天皇やある位にいた女性たちが夫と同等の力を持ち、国を統治するために奮闘したこと、乳母は育児に手がまわらない母親のためでもあったようです。
源氏物語の中の女性たち等の見方も生き方や人柄としての面を指摘。
なぜそんな振る舞いをしたのか、どうして悪女のように言われるのか、批評も合点がいき、近しく感じられるようになりました。
80歳で『女帝の歴史を裏返す』。
もう一度歴史を振り返りたくなりました。

エッセイ塾

2016年10月は「ことばの語感」について学びました。
葉とハッパ、根とねっこ、落ちるとおっこちる 等々、
言葉には新しさ・古さ、格式だったものとくだけたもの、身近に感じるものと改まったもの等 があり、それをうまく使いこなせると深みのあるエッセイになります。
また、言葉にはしみついているにおい、「ことばの体臭」があります。
言葉は意味を正確に伝えると同時に、「語感」という感覚的な側面にも配慮して書けるといいですね。
また、今回は「なぜ書くのか」「どうして書けないのか」を交流。書くきっかけとなったこと、 どうしても自分の知っていることを思いのまま書いてしまうという悩み、どうしたら伝わる文になるのか分からず足踏み していること等が率直に出し合われ、交流。
介護の仕事をしている方からは、現場で感じることの深刻さから考えることがたくさんあり、書くのが楽しみと発言。
たまにはこうして思っていることをうんと出し合うことが大切ですね。

2016年9月のエッセイ中「書くことのトレーニング」
〇言いたいことが3つあれば、長いエッセイも楽に書けます。3つとは、いろんな角度からのエピソード。1つでは一面的。2つでは物足りない。<> 3つあれば、相乗効果もあり、というところ。
〇一定の長さを書くには、自分の考えに「意味」がないと分かってもらえる文章にはなりません。
どの程度の「意味」が込められているかの、含有率が問題になると心得て。
〇エッセイには「偶然」はありません。
自分と正面から向き合ってこそ、書けるはず。
〇「気づき」が面白さを生みます。
読み手に刺激を与え、「気づき」を与えること。それこそが読みそれでこそ「面白い」ものになります。
読み手にそういう刺激を与えるラインを作ることこそが、エッセイを書く醍醐味と言えるでしょう。
〇そのためには、何に自分が反応するか、自分の関心を掘り下げることが大切です。
  宿題は「自分の顔」(まだ書いていない方のみ)、「はて、これは」で始める一作
   さらに、エッセイの「入り口と出口」で、気に入ったものを10個見つけること。ぜひプロの作品から 「これは」と思うものを見つけて書き出して下さい。

2016年6月エッセイ塾「どうしたら共感が生まれる書き方になるか」

相手はすでに知っているのだけれど、気付かないでいることを、何が変なのか分 からないけれど、ナンカ変と感じていることを、言葉にすることです。

何を書いたらいいか分かんないという方におすすめ。取り上げたのがルーニー著 『人生とつきあう法』。こんなことってないですか。
「郵便物に過大な期待を抱いてはならない。電話のベルが鳴ってもそこに何か素晴らしいことを期待してはいけない」
「あなたが選んで並んでいた列は多くの場合一番遅い列であることが後から分かる」
「肉の料理について肉屋のアドバイスはきかない方がいい。それを知っていればシェフになっている」
「何か忘れているんではなかろうかと思ったら、間違いない。必ず何か忘れている」
「どんな理由でどこに行っても、先週そこにいればよかったのにということになる」
「忍耐は美徳である。が、短気もまた美徳である」「自分が間違っている可能性はいつでもある」
「自分が何か買う時は必ず売り手市場で、何か売ろうとすると必ず買手市場になっている」
「少なくとも生きていくことにするなら、どんな問題に対しても答えがあるかのように振る舞うことだ。もっとも現実にはそんなものはない」
「それほど多くの人が自分の人生を変えられるわけではない。多かれ少なかれ誰もが今の自分に縛られている。しかしそうでない振りをして前に進まなければならない」

 一番話題になったのがレジの列。
隣りの方が早そうと移動したら、レジのお姉 さんがゆっくりモード。あれあれ私より後だった人が帰るではないか。あ〜、負 けたジャン。ん? 私ってどうして勝負しているんだろう。

 小難しいことを書かないでも、分かっていることに気付かないでモヤモヤして いる人に、そうなんだと気付かせてあげればいいのです。

最近の塾の様子はここ これまでの記事はこちら

読書室 永井路子の魅力にせまる

6月28日の読書室では、永井路子を取り上げました。
話したのは元司書の重村ヒロミさん(写真)
まず彼女の生い立ちと家族関係をじっくり解説しました。複雑な大人の事情があり、 自立心が旺盛だったことなどが、のちに作品で取り上げる女性や描き方に大きく影響していると思われるのです。

『茜さす』上・下巻 新潮文庫
時代物を多く書いている永井路子の作品の中ですが、『茜さす』は現代女性が主人公となっています。
その中に奈良を舞台にした古代皇室の愛と権力争いの物語も繰り込まれています。若いヒロインとその友人たち、 作者を投影したかのような知的なキャリアウーマンの叔母さんなど多数の女性が登場します。
タイプの違う家庭問題や恋愛問題を描いていますが、その悩みは古代の女性たちも同じように 悩み苦しんだのではないでしょうか?
重村さんは描いている女性たちの紹介をしながら、作者はどういう風に思って 描いているのかを解説してくださいました。参加者は、作者の永井路子への関心も どんどん増していきました。
終戦時20歳だった永井路子は、価値観の大転換を体験します。生い立ちの複雑さもあります。 日本の歴史や文学に登場する女性たちの本当の姿は、もっと有能で影響力が大きかったのではと歴史を探求していきます。
興味と魅力の尽きない永井作品に、次回も永井路子さんを取り上げることにしました。
8月は暑いので9月に延期して9月24日(土)に永井路子 パート2を開催します。

他に取り上げた作品
『時代を旅する』杉本苑子と共著 『愛に生きるーー古典の中の女たち』『美貌の女帝』

読書室 「時代と女性の生き方」

2月27日の「女性作家で楽しむ読書室」は石井桃子を取り上げました。
好評につき2回目。児童文学として有名ですが、79歳で「幻の朱い実」の執筆を 始め、87歳で脱稿したつわものです。
「ノンちゃん雲に乗る」は戦地の恋人に宛 てた手紙、「熊のプーさん」も、知人の子どもたちに読み聞かせるためのものの ように、誰かに喜んでもらうためという作品づくり。
心を寄せ合った女友だちと の触れ合いを、まだまだ封建的だった時代背景から知ると、精神的な豊かさを求 めていた姿が浮かびました。
また、この日も、前回同様、女性作家の年表を紹介。
敗戦を迎えた年齢を見ると、 らいてう42歳、野上弥生子43歳、宮本百合子46歳、村岡花子47歳、住井すえ43歳 、石井桃子38歳、永井路子20歳、寂聴23歳、有吉佐和子14歳等となり、敗戦をど う迎えたかが、作家にいろんな影響を与えていることが分かりました。

女性作家で楽しむ読書室 石井桃子とその時代

11月28日の「女性作家で楽しむ読書室」は石井桃子を取り上げました。
「クマのプーさん」や「ノンちゃん雲にのる」「星の王子さま」など、児童文学 を広めた一人者。活躍した時代は戦争ただなかですが、声を荒げるわけで無く、 淡々と、「人に喜んでもらえること」を信条に書き続けたことに胸を打たれまし た。
「クマのプーさん」も「ノンちゃん雲にのる」も、ある人を励ますために、 書き続けたものでしたから。
また、人脈が広く、コミュニケーションにたけてい たことも、執筆の幅を広げる後押しになったようです。87歳で発表した「幻の朱 い実」は77歳から書き始めたと知り、参加したみんな、わが年齢を顧みて、あぜ ん(?)とした次第。
終わった後は、スタッフ手作りの料理も含めたおいしい料 理でおしゃべりを楽しみました。
当日は日経新聞の記者さんも取材に訪れました。 どんな記事になるのかな。
次回は2月です。
これまでの記事はこちら

清瀬エッセイ塾・自分史塾

■表紙は書家の人に依頼して完成
書き留めたり、本にまとめるお手伝いをしていますが、このほど1冊出版。「あれから60年」。
引き揚げのころの克明な状況がよく分かります。戦地にとられた父親が獄中にいたとは。なんと辛かったことでしょう。
母親は子ども2人を連れて必死の思いで帰国。学校に通い始めたころ、駅で父親の姿を発見する場面は胸が詰まります。

こうして書きすすめていたところ、夫も「特攻隊にいたころのことを書いておきたい」と言って書き始め、合作となりました。
特攻隊にいたのは17歳のころ。どの子もゆえなくして来た子ばかりで、突撃する前日の荒れ方はすさまじかったようです。
戦争は二度と起こしてはいけないと痛感します。
本に使った絵を、表紙の絵も描いてくれた書家が額に入れてくれました。とても素敵でした。

■2016年4月のエッセイ塾はユーモアをもって書こう。
 1行詩 吉村英夫著「父よ、母よ」を題材に。1994年、高度成長期にあって家 族を見つめ直す時期、教師だった吉村氏が国語の授業で高校生に書かせたもの。
 親と子はもっと心でつながるべきとして、そのための方法のひとつとして取り 組み大ヒット。
「父よ、言いたいことがあったらはっきり言え! 母よ、言いたいことをそのま ま言うな」
「父よ、イビキがやかましい。母よ、口がやかましい」
「父よ母よ、僕を作ったのは失敗だ。僕に期待するな。かといって、この年になっても   う1人つくるなんて思うな」
「母は休みなく働き、父は休みのないくらい遊ぶ」
「父よ、何か言ってくれ。母よ、何も言うな」
「父よ、知ったかぶりをするのはやめて。母よ、知らないふりするのはやめて」
「父と母の話を聞くと、これが親かと思う。もっと勉強しろと私が言いたい」
これを知った親が「娘よ息子よ」と題して一行詩に挑戦。
 「息子よ娘よ 養われている間はおとなしく言うことを聞きなさい。あと30年経てば   おとなしく言うことをききます」
ユーモアがあります。ぜひみなさんもどうぞ。

■2016年3月のエッセイ塾は「プロに学ぶ」
さまざまな作家の表現の仕方を勉強。
なんでもないようなものを、的確に描写し たり、表現しているものを読み、「なるほど」。これがなかなか難しい。
エッセイとは、まとまった感情、思いを表したもの、それを書くこと自体が考え ること。ブログや日記が感情や情緒を噴出、吐露するだけなのに対し、自分以外 の誰かを求め、受け取り手を意識するのがエッセイといえる。それだけに表現力 が勝負となる。
どんなに材料を集めても「1+1=2」では面白くない。材料を集めつつ飛躍でき るとこを見つけたい。
宿題は擬人法での一作。
ポイントはいかに意表をつくかがカギ。発想のトレーニングとなる。漫画家の東 海林さだおの擬人法を使った食べ物のエッセイは絶品。ぜひ読んでほしい。

■エッセイ塾の土曜コースは「動くエッセイ塾」と題して、3月12日、東村山の 八国山緑地、公園などを半日かけて散策。
芽吹き始めた木々や鳥、蕾を出した花 などを見つつ歩きました。最後は喫茶店で座学。この日見たり感じたりしたこと を20個即座に上げてもらいました。
その中から「これは」というもの4個に絞り、 それで次回まで一作仕上げて来るのが宿題。同じものを見てきたのに、全員がほ とんど違うものを上げ、それは面白いひとときとなりました。



2016年2月16日の塾では、昨年1年間書き綴った作品からテーマを「駅」「料理」「つれづれ」 等と決め、それぞれ2〜4作、自分のいちおし作品を選び、一冊に仕上げま した。
なんとページ数は軽く100を超え、145ページ。他の人の作品をじっくり読 めるのは醍醐味。
今回は全員の作品をコピーして各自に渡し、好きに作ってもら いました。この日はお披露目。
表紙はそれはユニーク。素敵な包装紙や和紙、カ レンダーの絵等を活用、カレンダーの写真を各ページにうまくはめこんだものが あるかと思うと、写真の実物を挿絵として貼ったものも登場。個性のある貴重な 一冊が出来上がりました。
「お祝い」ということもあって、テーブルにはぜんざ い、タコ焼き、チョコ等おいしいものも並び、賑やかなひとときでした。
塾の今年のテーマは「ささやかなぬくもり」「ささやかな幸せ」。日常の暮らし からそれを拾える自分でありたいと、勉強しました。

■エッセイ塾2月の講義
2月のエッセイ塾では「どうでもいい話」を支える文体について勉強。
「こんなこと書いてもしょうがない」「書くものがない」というのは多くの人が 突き当たる悩み。
でも暮らしには「どうでもいいこと」なんてないはず。ここが 出発点。
「実はどうでもいいことではない」と、少し思ってみる。 そして「気になる」ところへ踏み込んでみる。「気になる」自分を率直にさらけだしてみる。  さらに「気になる」ことを、独断で説明していく。おおいに持論を展開することこそが面白 さにつながる。
面白がる自分でいることが大切なのだといえるだろう。

これまでの記事はこちら